iPhoneアルミケース・バンパーによくある『削り出し』のメリットって?

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アルミケース・バンパーの中でも特に高級なものには”削り出し”という言葉が書かれている事が多いです。これはiPhoneケースに限った事ではなく、チタン・鉄なども”削り出し”という表示があるものは結構なお値段がします・・・。

では、削り出し製品は何で高いのでしょうか?

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削り出しとは?

金属加工の1つの方法で、アルミならアルミ、チタンならチタンの素材の塊を工作機械で削ったり、切ったりして作りあげたモノです(切削加工ともいいます)。素材の塊をプレスして延ばしたりしないので、素材密度が均一でムラがなく、ひび割れを起こす事もありません。

その他の金属加工の一部を紹介すると、

 

鋳造(ちゅうぞう):素材を高温で溶かして、型に流して冷やす方法。

  • メリット:型を使った加工なので、大量生産が可能。
  • デメリット:型費用が高い。また素材の強度が低下する。

鍛造(鍛造):1000℃以上に熱した素材を叩いて加工する方法。

  • メリット:高温にするために素材が柔らかく、仕上げの形までの加工が速い。
  • デメリット:エアハンマーなどで叩いて加工するため、精度が悪い。仕上がり感がイマイチ。

などが挙げられます。

 

削り出しのメリット・デメリットとは?

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先程も書いたように素材の塊を延ばしたりせずそのまま切削していくので、素材の強度をそのまま活かす事が出来ます。また加工精度が非常に高いので、薄くする事も軽くする事も出来ますし、仕上がりの美しさもピカイチ!最後にアルマイト処理なんてしちゃったらもう・・・( ≧Д≦)!

しかし、1つ1つ切削をしていくので手間がかかるため、大量生産には不向き。そして塊から出る余分な削りカスも多く、無駄になってしまう部分が多い点で金額が高いなどのデメリットがあります。

「金額が高い!」というと、どうしても「鋳造のがいいじゃん!」となるかもしれませんが、鋳造の場合は型を作る費用がバカみたいに高く、大量生産をしなければ元が取れません・・・。ですので、精度云々より、沢山作って売りまくる!という事が第一です。

削り出し加工は大量生産は出来ないものの、複雑な形状や仕上がりの美しさ、強度に優れているのでiPhoneという高価なデバイスを守るためには、1番ピッタリだと思うわけです。笑

 

iPhoneケースブランドのZECRが削り出し加工の動画をUPされてるので参考にどうぞ。

製品自体はiPhone4/4Sのものですが、個性的なiPhone 5のバンパーを製作されています。

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